西表島の炭鉱|西表島


親切でゆっくりと丁寧なガイドを心掛けています

西表島の西側には「内離島夾炭部層(うちばなれきょうたんぶそう、八重山夾炭層ともいう)」と呼ばれる、石炭を含む地層があります。

西表島の石炭は質が良く、炭層の厚さは約30㎝です。

干立の海岸で見られる炭層。

テドウ山の登山道で見られる石炭。

西表島で石炭が採掘されていたのは、1880年代(明治10年代)~1960年代(昭和30年代)の約80年間。

炭坑は、内離島(うちぱなりしま)の「成屋(なりや)」、「南風坂(はいさか)」、「新坑(しんこう)」、西表島の「元成屋(もとぅなりや)」、「仲良川」、「美田良」、「宇多良(うたら)」、「木炭」、「赤崎」、「上原」などがありました。

内離島は、最も炭層が発達した島で、沢山の坑道があけられましたが、現在はジャングルに埋もれています。私有地で、許可なく上陸することはできません。

浦内川の支流・宇多良川沿いの「宇多良炭坑」の遺構は、2007年「近代化産業遺産群」に認定されました。

現在は、木道や案内板が設置され、個人でも歩いて見に行くことができます。

西表炭坑は、納屋制度と言われる炭鉱独特の制度のもと、強制労働が行われました。1936年(昭和11年)に開坑した「宇多良炭坑」は、当時としては近代的設備を備えた炭鉱でしたが、太平洋戦争が始まるころから増産による過酷な労働とマラリアのため沢山の犠牲者が出ました。

炭鉱の犠牲者の霊を弔う碑。

西表島の炭鉱に関する資料は、白浜港ターミナル内に展示されています。

書籍や雑誌も発行されています。

西表島は自然だけで無く、歴史に関することも沢山の人に知ってもらいたいです。

====== 西表島のぶず ======

 

 

 

 

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